セブンペイが廃止発表。あまりにも早い幕引きに、界隈がざわついています。
鳴り物入りで始めたセブンペイを早々に見切りした理由は何か?
また、返金やポイントなどの対応はどうなるのでしょうか?
*アイキャッチ画像出典:セブンペイ、9月末でサービス終了へ 午後3時から記者会見(2019年8月1日) – YouTube https://www.youtube.com/watch?v=djnHta14cVY
セブンペイ 廃止発表
セブンペイの廃止発表は次のように報道されています。
セブン&アイ・ホールディングスがスマートフォン決済「7pay(セブンペイ)」のサービスを9月末で終了する方針を固めたことが1日、分かった。同社は、不正利用問題の今後の対応に関して、同日午後3時から東京都内で記者会見を開く。
セブン・ペイは不正利用を受けて新規登録や入金を停止。なりすましを防止する「2段階認証」がないなどセキュリティーの甘さが指摘されている。金融庁は、資金決済法に基づく報告徴求命令を出した。
セブン・ペイによると、何らかの方法でIDとパスワードを入手した第三者が、登録されたクレジットカードなどを使ってアプリに不正にチャージし、セブン店舗で商品を購入する手口。システムの検証を進めており「被害の調査も継続する」としている。
セブンペイをめぐっては、窃盗容疑などで中国籍の男女3人が警視庁に逮捕されるなどしている。
*出典:セブンペイ、9月末で終了へ(産経新聞) – Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190801-00000542-san-bus_all
セブンペイ廃止の原因・理由
セブンペイはセブン&アイのスマホ決済サービスです。スマホに表示されたバーコードを読み込ませるだけで決済でき、利用者がクレジットカードと連携させればスマホをお財布がわりに使えるという便利サービス。
このようなキャッシュレス決済は現在のビジネスの大きな潮流で、業種をまたいでしのぎを削っている、いまのビジネスの主戦場のひとつと言えるでしょう。
そんな中、セブンペイは消費者に近い立ち位置を追い風にこの市場に参入。やや後発ですが、豊富な店舗ネットワークを生かして台風の目になるかと思われました。
ところが、7月1日にサービス開始した翌日から利用者から問い合わせが相次ぎ、三日には不正利用が発覚。中にはクレジットカードから30万円ものお金を不正チャージされてしまった人もあらわれ、事実上のサービス停止状態に追い込まれてしまいます。ブランドイメージは大きく損なわれたことはいうまでもありません。
セブン&アイでは当然ながらサービスの再開を目指して動いていましたが、今日8月1日、廃止が発表されました。9月いっぱいでサービスをやめるということですが、普通に考えると、セキュリティ面で抜本的に対策することができない、と判断したのではないかと思います。
セブンペイの不正利用では、かなりガチなサイバー攻撃を受けた結果だ、とする見解があるのです。
アプリの分析を行ったインターネットプラス研究所の澤田翔さんによりますと、「7pay」では、クレジットカードからチャージする際に使われるシステムに、インターネットバンキングなどでも使われる強固な防御用のソフトが導入されているということです。チャージする際には、専用のパスワードが必要で、今回、何らかの方法で内部のサーバーから情報が抜き出されたと考えられるということです。
澤田さんは「大勢いる会員の中からクレジットカードを登録している人を絞り込むにはサーバーに保管された情報が必要で、何者かが内部に侵入したと考えるのが自然だ。高度で組織的なサイバー攻撃が行われた可能性がある」と話しています。
*出典:7pay「組織的攻撃の可能性」専用パスワードでも被害 | NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190713/k10011992571000.html?utm_int=detail_contents_news-related_002
こういう状況では、仮に対策できたとしてもコストがかかりすぎると判断したのかもしれません。
一度信頼を失墜したシステムなので、コストをかけて再始動しても逆風の中で維持しなければなりません。お客さんの信頼はすぐには回復しないでしょう。それよりは、別の決済サービスと連携したほうがいい、という判断もあったかも知れません。
いずれも私の推測ですが、こんなところではないか、と思っています。
ラインペイや楽天ペイなどほかの“ペイ”はだいじょうぶ?
それにしても、この不正利用の問題はセブンペイだけに限ったことではないでしょう。
可能性としてはラインペイや楽天ペイ、ペイペイなど、各社がそれぞれにリリースしている決済サービスにも、同じ不安がつきまといます。あくまで可能性ですが、セブンペイが特別にセキュリティが低かったとは考えにくいので、同じようにアタックされれば、セブンペイの二の舞にる場合もあり得ます。その時、ユーザーである私たちはどうすればいいんでしょうね、、、?
(補足)
この件、いろいろ心配なので調べているのですが、セブンペイのセキュリティでは、2段階認証をとっていなかったことが問題視されています。二段階認証というのは、スマホ決済した際に、利用者にメッセージで認証コードを送り、そのコードを利用者が入力して決済が完了すす仕組み。少し面倒ですが、これだとかなり安心です。でもセブンペイはこれをしていなかった。
それとセブンペイは当面は国内サービスという位置付けだったのに、海外からのアクセスを制限していなかったそうです。おそらく海外展開を考えていたのでしょうが、慎重にやるべきでしたね。サイバーアタックのリスクを考えていなかったのでしょうか。
セブンペイ廃止発表で返金やポイントはどうなる
セブンペイは9月まで。返金やついたポイントはどうなるのか、という心配をしている方もいらっしゃるでしょう。
おそらくセブン&アイで保障すると思いますが、詳しくは15時からの記者会見で明らかになると思います。もう少しですね。
(補足)
記者会見を一部ですが見ました。
保障に関して明らかにされています。
デジタル戦略を担当する後藤克弘副社長は、「被害に対して、私どもで補償することは言うまでもない。心よりおわびを申し上げる」と陳謝した。
*出典:セブンペイ、9月末終了を発表…副社長「被害は補償」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190801-00050215-yom-bus_all
nanacoの還元率が1%から0.5%になった件、セブンペイの導入を促す目的もあったと思われますが、今回のセブンペイ廃止にともない、あらためて検討する、と言われていました。わかりにくい言い方ですが、戻すこともあり得るのかと思います。
セブンペイは廃止ですが、今後またスマホ決済市場に参入する可能性はあるのかという質問も出ていました。
可能性は皆無ではないようです。
セブンペイ 廃止発表、世間の反応
こちらはwebでの反応
*引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/
セブン&アイの終わりの始まりですな。
下請けまかせで責任も下に押しつける体制だったので、作業者は言われたことしかやらず、問題に気づいても報告しなかった。
その体制を変えられる見込みがないので、仕切り直しても無理と判断したのだろう。
コンビニ事業も同様。全部フランチャイズに押しつける体制だったのが問題視され、今後は行政も社会も厳しく文句をつけてくる。
そんな状態で事業を長く継続するのは難しいだろうね。
これはこれで良いが、セブンアイ・セブンイレブンジャパンの社長、役員は現場である加盟店を混乱させた責任をとるべき。鈴木前会長の様に未来思考が出来ず、過去の成功体験を引きずるからオムニ7、セブンミール、セブンペイがうまくいかなくなった。これからもその座に居座るなら、同じ事を繰り返すでしょう。
今月から再開すると聞いていたけど来月で終了?。それなら再開する必要はないのでは?。
7payは、クレジット登録しなくていいので、さらに良くなっていつか復活を期待してます。
今の世の中で、潔く諦めるというのは凄いと思う。
開発者は無念だろうけど。
コーナンペイも問題になってたな。
止めるかもね。
7-11アプリって、大規模な詐欺事件に発展するほど脆弱なのにかなりの個人情報を要求する
こんなの恐ろしくて登録できない
その辺りの反省がないから、こういうことになっても不思議じゃない
あれほどトラブルが多いのだから、中止やむなしと思う。
nanacoのポイント還元率は戻すの?
決断の早さは潔さを感じる
不正利用された人達はどうなるんだろう
セブンポイでしたね
社長が吉本岡本社長レベルにダメでした
見切り千両
普及率の低いnanacoもポイント還元率改悪したし、セブンアプリ使ってる人も見かけないし、どうするんやろな。
nanacoのポイント還元率戻してくれるん?
なんだかね、発覚時の社長会見で、かの前五輪担当兼サイバーセキュリティ担当大臣を思い出した
セブンペイ 廃止発表!システム回復できず見切り?〜まとめ
キャッシュレスやスマホ決済には、どこかしら不安がつきまといます。だから一度でもミソがついてしまったシステムやサービスはちょっと避けたい、というのが消費者の本音でしょう。
その心理を考えると、今回の早期の見切りはひとつの経営判断としてあり得るのかも知れないなと感じました。
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